もともとはコートジボワールでの滞在録でしたが、5月から一日一冊読書することに決めたので、その感想を徒然書いていこうと思います。
チョコとコーヒーとはあんまり関係ない日記です。
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AIESECというのは食と住を保証してくれています。それで私も安心して渡航することができました。しかし、彼らからすると「何故金持ちのはずの日本人をお金の無い俺たちが養わなくてはいけないのか」というような心境になったのだと思います。実際、一度Thierryからお金の相談を受けたことがありました。しかし、それはこちらに到着してから1ヶ月程しかたっておらず、私もこれから2ヶ月ある中、持って来たお金だけで家計をやりくりしていかなければなりません。ですので、そのときはそういった理由を説明して断りました。
そうこうしている内に、携帯電話の乱用、お金の盗難が始まりました。おそらく被害総額は日本円にして2000円程です。たかがその程度のお金を盗むくらいなら、言ってくれれば援助できたのですが、彼らは最初に断られたため、私からの援助はもう期待できないと考えたのでしょう。残念ですが盗みという行為に走ってしまったわけですね。
私も最初に気付いたときに打ち明ければ良かったのでしょうが、1度だけの出来心だろうと思い我慢してしましました。それが何度も重なった時にThierryに打ち明けると、その次の日(もう帰る数日前ですけど)から急に皆がよそよそしくなり、会話もほとんどなくなりました。恐らくもう数日で私が帰国するので、私を下手に刺激せず放っておく作戦に出たのでしょう。私も別にお金を返してほしいわけでもなく、単に一言謝ってもらって仲直りをしたかったのですが、「謝れ」とこちらから言って形だけ謝られても全然嬉しくはありません。ですからそんな彼らをもう放っておくことにしたのですが、そんな時に起こったのがパソコン事件です。
結局、最後まで彼らの口から謝罪の言葉は聞けませんでした。それだけが本当に残念です。
しかしながら、そのことを説明しても彼らは兄弟だという理由で聞く耳を持たないんです。彼らの主張は「この家の中で嘘や盗みは決してなく、彼が嘘をつくなどありえない」です。どの口が私に対してそんなことを言うのか聞いて呆れますね。前提から破綻しています。最後には「魔女」の仕業で落ち着きました。はいはいって感じですね。そうやって現実逃避していればいいです。
最後の最後で、今まで以上に残念な事件です。自分達で盗みを働いておいて、それを指摘されると知らん顔をした挙句、それで勝手に恨まれていると思い込んでパソコンが濡れているのを私のせいにするとは・・・マジでありえないですね。人を馬鹿にするのもいい加減にしてほしい。出頭命令から来る不安が消えたら、段々腹が立ってきました。
確かに私にも日常生活の中で何らかの落ち度があったのかもしれません。知らない間に彼らの気に障るような事をしていないとは言い切れません。しかしながら、ここまでされてしまうと、国境を越えて人々が分かり合う平和な世の中の実現など不可能に思えてきます。若干心が折れますね・・・
しかし、憲兵とは少しビビリました・・・得体が知れないですからね。恐らく出頭命令を私の帰国前に合わせて手っ取り早く取るために、コネのある憲兵に頼んだのでしょう。
昨日、Evrardは告訴を取り下げると言っていたのですが、秘書さんに確認してもらうとやはり取り下げられていません。電話してみると、忙しいからとか、雨が降っているからと色々理由をつけてきます。結局のところ、非常にいい加減で考え無しなんですね。
そこで彼を迎えに行き、再度取り下げに行きました。すると、担当者が会議中なのでまた後で来てくれとのことです。ちなみに、1度目の出頭命令を無視し、さらに告訴された2度目をまた無視すると憲兵隊が動くらしく、今後彼が告訴しない限りは大丈夫らしいです。Evrardは午後取り下げに行くと言っていましたが、行った気配はありません。まぁ安全に出国できるならそれでいいですが・・・これで事件は一応の所解決しました。
最後に、今回の事件でご迷惑をおかけした大使館の皆様、本当にありがとうございました。河野さんにはご自宅まで泊めて頂き、特にお世話になりました。機会があればまた一緒にお酒でも飲んでください。その時は領事時代の河野さんの武勇伝を楽しみにしています(^_^)
現場を一通り見た後、河野さんが「ほな行こか。」と言うので、どこに行くのか尋ねると、私は告訴が実際に取り下げられるまで「保護」されるそうです(゜o゜;;やはり発展途上国ということで事態がどう転ぶか分かりません。納得です。そこで、今晩は河野さんのお宅に泊めて頂くことになりましたΣ(; ̄□ ̄ )本当にありがとうございます。
河野さんが現地の食べ物をあまり食べたことがないと言うので、近所の屋台に出かけてAllokoとBakaを一緒に食べました。近所の人たちも大使館の車がやってきて、テンション上がり気味です。その後で、大使館に向かいました。建物事態がアフリカ建築なせいか、初めて入る大使館の内部は思っていた以上に寂れた感じでした。まぁ去年の11月まで誰もいなかったことを考えると仕方ないのかもしれません。ここのトイレには便座がありました。あと紙も( = ̄+∇ ̄=)
河野さんのオフィスで仕事が終わるのを待ち、そのまま河野さんのお宅に伺いました。やはり高級住宅街のマンションで、2LDK、警備員も24時間体制、非常に立派なお家でした。こちらには単身赴任で来ているそうです。
お風呂も入浴剤つき(故郷松の湯)で入れてもらい、風呂上りのビールとご飯も頂いた後で、暇だからどこかに行こうという話になりました。そこで、タクシーをチャーターし、私が以前行ったYopougonのあの有名なクラブ通りに向かい、その周辺を案内しました。河野さんがまた坊主でラフな感じで格好良いんですね。女性からよく声をかけられるそうです。でもやっぱりAIDSが怖いと言っていました(笑)
私自身もあまり仏語ができませんし、不慣れな場所なので満足して頂けたか自信がありませんが、2時間ほどお酒を飲み、その日は帰宅しました。ご馳走様です。
河野さんからは色々な大使館の裏話等も聞けて非常に興味深かったです。さて、話は次の日に続きます。
日本帰国を目前に控え、今日は挨拶周りでもしようかと思っていたところでした。起きて隣の部屋に行ってみると、何だか様子が変です。Host familyのうちの二人であるEvrardとThierry、そして彼らの長兄にあたる人と神父さんが深刻な顔をして座っています。
どうしたことかと思っていると、なにやらEvrardのパソコンに問題があるようです。聞いてみると、Evrardのパソコンが水に濡れており、アリバイ、動機を考慮に入れると私が犯人だというのです。
確かに昨日私が家に一人でいる時間は30分ほどありました。そして携帯の乱用、金銭の盗難という事件もありました。それで私を犯人だと決め付け、しきりに責め立ててくるのです。確かに状況証拠としては私が犯人だという説が有力ですが、私の潔白は私自身が良く知っています。そして昨日パソコンのある部屋で一人でいたのはHermanです(この辺の考えはこの後まとめます)。それを言っても、「兄弟は嘘をつかない」といって取り合ってくれません。彼らは私が認めないのを見て、今度は警察に訴えると言い出しました。
上等です。私は彼のパソコンにこの2ヶ月の間触れてもいません。指紋採取でもしてもらえればすぐに身の潔白が証明できます。「行くなら行け」というと、本当に彼らは警察に告訴し、出頭命令書を持って帰ってきました。マジでカチンときて、「そうくるならこっちも盗難事件を警察に告訴するぞ」と言うと、若干向こうも焦りだしましたが、この方法は私の動機を警察に対して裏付けてしまうのであまり利口ではありません。それを知ってか、向こうも別にいいと強気で来ます。
しかしながら、何よりも恐ろしいのはここが発展途上国だということです。私も段々不安になってきました。ここは日本の常識は通用しません。指紋採取などをすることなく、彼らの証言だけで刑務所送りになる可能性は十分あるのです。こう考えると焦ってきました。いや正直なところ、かなり焦った
そこで連絡をしたのが日本大使館です。
事情を説明すると、明日の出頭の時に一緒に付いて来てくれることになりました。こうなると非常に心強いです。その様子を見ていた彼らは、そこまでして私が認めないので、私の無実を納得したのか、単に事が大ごとになるのを恐れてか、告訴を取り下げると言ってきました。これは少し安心しましたが、彼らが手のひらを急に返すことも考えられます。
まぁ考えていても仕方が無いので、予定通り挨拶周りをするためNGOへ出かけることにしました。すると、また大使館から電話があり、「心配なので今もう家に向かっている」とのことです。慌てて今いるスーパーの場所を説明し、30分後やってきたのが河野さんです。